大同心ルンゼ〜小同心クラック継続登攀

日にち:2002年12月30日  晴
パーティ:岡田・永野・関(大滝下まで)

行者BC〜大同心ルンゼ大滝(1時間)

4時起床。6時、中山尾根パーティとともに出発し、中山乗越で別れ、赤岳鉱泉へ。小休止後、道標に従い大同心ルンゼへ。トレースは明瞭で途中大同心稜への道を分け、30分で大同心大滝へ到着。たいして雪に埋もれずそびえ立っている。

大同心大滝

下部15m、上部10m。ルート集の写真よりは大分小ぶりであるが、垂直だ。傷もないから、本日一番乗りらしい。(ラッキー!)後続が来る様子もないので、のーんびり準備をする。下部はノーザイルで登り、右側の岩にある残置でビレイ。どこから取付こうか迷うが、トラバースするのもいやだ(怖い)し、真ん中のカンテ状は水がチョロチョロ出ているので、一番近い右側の凹角状から岡田リードで取付く。ツララの集合体に近く、穴を見つけてはバイルを打ち込んでいく。やっぱり垂直はキツイ。少しでも楽をしようと左側の弱そうなツララに足のスタンスを求めると、途端に崩壊し、ビレイポイント直撃。二人にケガはなく良かった。仕方ないので水流したたるカンテ状へ左上していく。
半分くらいのところにちょっとしたスタンスがあるので、アイゼンで蹴り込みこれを広げ、足の裏半分を横に置けるスペースを作り、スクリューをセットする。しかし結構手間取り、両腕パンプ寸前なので、セット完了後フィフィでぶら下がる。回復後、シャワーを浴びながら直登。氷は結構軟らかく、意外と楽に登り、落ち口を慎重に乗っ越し、終了。緊張と疲労で大分息があがった。
少し行くと左側に大木がありシュリンゲがいっぱいかかっていたが、安定した姿勢で2人を引き上げたかったので、ランニングだけ取り、ビレイは右岸の50mザイル一杯のところにある木に座って行う。

セカンドは関さん。何度か落ちたようでテンションがかかる。久々のアイスクライミングに加え、片手セミチューブは大変らしく、あきらめて永野に交代。永野はスムーズに上がってきた。しかし彼が大滝を越えたあたりからザイルが凍って曲がらなくなり、まともにビレイできなくなってしまう。滑落する心配はないが、一応声を掛け注意してもらう。平坦な場所まで行ってもらいビレイ解除。ここで永野がザイルを引き上げていないことに気づく。本人の申し出もあり、関さんには大滝をあきらめてもらう。(その後一人で硫黄岳へ行ったとのこと)

大同心ルンゼ大滝上〜小同心クラック取付(2時間)

ここから二人で大同心ルンゼをつめる。トレースは皆無。こしまり雪でヒザ前後のラッセルを交代で続ける。3箇所ほど氷が出ていたが、雪に埋まり登攀対象にはならない。いいかげん疲れた頃、大同心の基部付近に着き、小同心基部を目指し右上する。大同心稜からのトレースはバッチリあった。11時に陽のあたる広ーいテラスに到着。丁度リードをビレイしてる人がいたので話し掛けると、3時間待っていたそうな。(かわいそう)我々は大休止とする。そこは風も大してなく快適そのもので周りの景色を十分堪能する。結局先行Pのセカンドがみえなくなるまで居座り、12時に登攀開始。

小同心クラック〜横岳山頂(2時間)

1P W−。永野トップ。さすが5.12クライマーらしくすんなり登る。スラブ状からチムニーへピナクルを目指す。傾斜にビビらなければ、スタンスは豊富でなんてことはない。でも岡田は大滝で大分パンプ気味なので、次もトップを譲る。
2P W+。永野トップ。10mほどチムニーを行き途中で左上してしまう。(直上ラインらしい)1箇所チョックストーンがあり、非常に悪い。なんとかずり上がる。
3P V。永野トップ。10mくらいで小同心の頭へ難なく到着。
横岳へは直上ではなくトラバースを選び、ザイルをしまう。このトラバースは傾斜もあり、ヒザ上まで埋まる箇所もあり悪かった。

横岳山頂〜地蔵尾根〜行者BC(1.5時間)

一般道に入り横岳山頂へ到着。稜線は風が強かったが360度の大パノラマが広がっていた。富士山が特にきれいだった。
小休止後、地蔵の分岐を目指し、トコトコ歩く。疲れた体を西風が叩きつけフラフラしながらアップダウンを繰り返す。これが結構長く感じたが、継続登攀をやりとげた満足感が励ましてくれる。
地蔵尾根に入り、もう一息ということでガンガン下り、汗をかきながら15時半、行者BCへ到着。みんなが「ご苦労さん」と出迎えてくれ、うれしかった。

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