谷川岳・一ノ倉沢・烏帽子奥壁・変形チムニー
日にち:2003年8月3日(日) 晴
メンバー:加藤・岡田・永野
0時半過ぎに一ノ倉出合に到着し、天張る。すぐ寝るつもりが、2時半まで宴会。4時に起きようね、と言って寝たのに、目覚めたのは5時過ぎだった。でも天気がいいので、気分はよく、普通に朝食を食べ、6時半出発。当然辺りにクライマーはいなく、カメラマンだけだった
出合〜取付(1時間30分)
雪渓が消えていたので、右岸を行く。途中レリーフのある所から左岸に移り、ちょっと藪漕ぎをして、雪渓に降り立つ。テールリッジ末端は右側から取付くが雪渓が切れててダメなので、左から取付くがこれが悪いのなんの。大した傾斜もないのでノーザイルで行ったが、ホールドは少ないし、細かな砂利で滑るのなんの。ここが一番の核心だった。テールリッジは特に問題なかったが、とにかく暑いのにはまいった。冷夏で汗をかきなれてないので、脱水症状か熱射病になるかと思ったくらいまいった。そんなわけで衝立岩基部では水をガブ飲みし、大休止をとってしまう。登攀準備をし、変チー取付へ。本日は盛況だ。既に南稜・中央カンテ・凹状に2パーティ位づつ取付いていた。変チーは2人組の1パーティだけだった。どこからでも取り付けそうなので、南稜に近い方から取付く。
変形チムニー(6時間)
1P V級
永野リード。取付はよくわからないので、適当に残置ボルトのあるところから登り始め、バンド下まで。
2P W+級
加藤リード。3ラインとれそうだが、真ん中のクラックに取り付き、変形チムニー直下まで。
3P X級
永野リード。変形チムニー上まで。濡れてて悪く感じた。思い切りが肝心だが、思い切るのが大変だということがよくわかるピッチ。
4P V級
永野リード。5m直上してトラバース。岩がもろいがスタンスは豊富。
5P W級
永野リード。正面ルンゼからチムニー。もろい。チムニーがかぶり気味なので高度感があり、面白い。
6P V級
岡田リード。左へトラバース後、フェースを右上。何てことはないが、だいぶランナウトする。
7P W級 A0
永野リード。垂直フェースからハング左のクラック。4畳半テラスまで。最初のフェースは思ったより簡単だったが、次のかぶったクラックにだいぶ手間取った。
8P V+級
永野リード。凹状スラブからクラックを越え、緩い草付。
9P V級
永野リード。草付を適当に登ると烏帽子岩の基部下のテラスへ到着。先行Pが変チーを下る用意をしていた。
10P W級
加藤リード。烏帽子岩の直下を左に回りこみ、逆層の脆いルンゼを行き、草付の登山道(?)に出て一応終了。意外に悪い。
6ルンゼ下降(2時間30分)
休んでいると、ヘリが接近してきて、遭難者の判別をしている。手を振るとヤバイ(間違われる)ので無視する。しばらくうろつき、オキの耳あたりで人を吊り上げていた。大休止のあと、踏み跡を辿り、懸垂岩を回り込んで広場に出たところから6ルンゼ目指し最初の懸垂。微妙に南稜終了点とはピッチがずれていた。のんびり登っていたので、サクっと下降したかったが、ザイルがキンクして手間取る。南稜テラスに着いた時、変チーを下った先行Pはまだ変チー部分の上にいた。4時間以上かかる計算だ。日が落ちかけてきたのでかわいそう。
衝立岩基部〜出合(1時間)
思いのほか暑かったので、2Lあったはずの岡田も永野も水筒はカラ。加藤さんだけわずかに水を余していたので、3人で一口づつ回し飲み。ひもじい〜。暗くなる前にテールリッジを下りたかったので、走って下り、最後は懸垂で雪渓に降り立つ。ヘッ電を付け、いくらか迷いながらも、19時半に出合に到着。沢の水をガブ飲みしたのは言うまでもない。きれい汚いなど全く気にしなかった。一ノ倉を振り返るとテールリッジを下る2つの灯りが見えたので、彼らも無事帰ってくるだろう。
7月に痛めた右肩が相変わらず痛かったが、何とか登れた。これなら剣も大丈夫だろう。たぶん。ダメなら源治郎と八ツ峰縦走でいいや。