2005年・冬合宿・八ヶ岳集中
【日にち】 2005年12月29日〜2006年1月2日
12月29日 晴
深谷〜美濃戸口〜赤岳鉱泉BC
さー冬合宿の始まりだ!これでしばらく下界とおさらばできると考えるとウキウキしてくる。道中雪もそれ程無く、順調に美濃戸口に到着。駐車場はガラガラ。30日から入る人が多いのかな。それとも山に入る人が少ないのかな。いずれにせよ何か寂しい。準備してると暑くなってくる。どこまで脱ぐか悩みどころ。それにしても荷物が多い。個人装備だけで20kgあったから、共同装備を入れたら30kg近いじゃん?まいったなー。ゆっくり行ってもらうしかないな。
雪は例年並み。途中1回休憩し、ヒーヒー言いながら、美濃戸山荘に到着。ここも人が少ない。みんなどこへ行ってしまったんだろう?うちらは10人パーティなんでベンチを独占。しばらくして、また出発。相変わらずの亀ペース。日の入り前には着かなくては、と汗をたらして頑張る。赤岳鉱泉に近づくにつれ、温泉くさくなり、寒くなってくる。
なんとか日没前に到着。寒いので急いでテントを設営。中に入り、しばらく小宴会。しかし大宴会に発展し、そのまま就寝。幸せな1日だった。
12月30日 風雪
裏同心ルンゼ〜大同心南稜
パーティ:加藤・岡田・松葉口・永野・澤野
今日は気合を入れて出発。裏同心沢を詰める。トレースもあり難なく、F1に到着。先行パーティは見えず。登攀準備。氷は雪に埋もれて6年前より小さいようだ。まー腕慣らしということで、ノーザイルでいくつも凍った滝を越えていく。しかしどれもこれもほとんど雪に埋もれて面白くない。でも最後のF5だけは侮れないとトポにも書いてあったので期待していた。ところが終わってしまったらしい。先行パーティがビレイしてた所がF5だったらしい。まだ先だと思って、右端の簡単な箇所から追い抜いてしまったのが間違いだった。戻るわけにもいかず、消化不良。これじゃ練習にもなりまへんがな!
気を取り直して大同心基部へ向かう。ところが取付が全然わからない。天気が悪化してきて、風が強く、とても寒いので、休憩する気にもなれない。基部をどんどん右上していくと、大同心ルンゼにでてしまう。仕方なく左の方へルートを見つけながら登っていくと、ビレイ点を発見。おそらく南稜の1ピッチ終了点だろうと目星を付け、そこからスタートする。
加藤・松葉口組と岡田・永野・澤野組に分かれる。
加藤さんが取り付くも、残置は少なく、雪を払いのけてのスラブ登攀で厳しそう。吹雪の中、待っているのもツライので、目をつけていた別ルートを行くことにする。こちらは右に回り込んで凹角を登るルート。残置も豊富でかなり登られている模様。30mでバンド下に出て、ドーム基部まで40mバンドを詰める。V級。
この天気じゃドームはあきらめよう、と話し合い、加藤組を待つ。風の無い場所を選んだが、どうしても避けられず、大変寒いなか1時間待って、合流。加藤組のルートはどうも正規とは違うとのこと。一体どこだったんだろう?
寒いので急いで大同心ルンゼを詰め、主稜線を目指す。30分ほどで横岳のどっかのピークに出た。硫黄岳を目指すが、強風が進行方向左から否応無しに吹き付けてくる。雪が顔にあたり痛いのなんの!みんな体を30度くらい倒して歩いていく。何回か飛ばされそうになりながらも、1時間頑張り、硫黄小屋に逃げ込む。ご主人は「アイゼンで入っていいよ」と言ってくれ、有難く休ませてもらう。しかし落ち着きすぎて、1時間居座ってしまう。
意を決してまた吹雪のなか、硫黄岳の山頂へ向かう。山頂を過ぎると風は弱くなり、人心地。今度は暑い暑いと言いながら、樹林帯を赤岳鉱泉BCまで。
裏同心ルンゼも消化不良、大同心南稜も消化不良で、耐寒・耐風訓練しただけのような山行だった。
12月31日
三叉峰ルンゼ〜石尊稜上部
パーティ:加藤・岡田・松葉口・永野
今日は念願の三叉峰ルンゼ。昨日のウサをはらすべく、気合を入れる。
中山へ向い、橋を渡ったらそのルンゼを詰める。トレースがしっかりしてるので、意外に思ったが、石尊稜も同じだと聞いて、納得する。案の定、途中からルンゼを詰めるトレースが無くなった。太腿ラッセルをしばらくやると、F1に到着。
雪が多く、トポより小ぶりで氷も薄い。一応取り付いてみたが、アイゼンの一撃で細い氷柱は崩れ去った。そーなると足は岩に掛けるしかなく、ハング越えとなり、数度トライしたが、ダメだったので、左側から岩壁を登ることにする。
永野がリードするが、意外に時間がかかってる。滝の上部に戻り、雪の詰まったルンゼを上がってビレイ。岡田がフォローするが、何ともやらしかった。その後ツルベで2ピッチ、ラッセルし、60度くらいの氷床が出てくる。せっかくスクリューを持ってるので2本ランニングを取り、50mいっぱいで、立ち木ビレイ。フォローした永野にそのままリードしてもらい、二俣に到着。(←写真は右俣の滝)
二俣は日が当たり、風も無く快適そのもの。大休止とする。左俣は7m、80度の氷。右俣は15m、70度の氷。今シーズン初なので、傾斜の強い氷に惹かれるが先にまだ滝があるとの情報なので、右俣を行く。しかし抜けると氷は無くラッセル訓練が待っていた。
しばらく登るがルンゼを詰めてもつまらないだろうと考え、石尊稜に上がることにする。この間の股下ラッセルはきつかった。稜線に這い上がり、少し登ると上部岩壁に到着。3ピッチで稜線に出た。16時。残照の富士山が出迎えてくれた。2005年見納めの富士山はキレイだった。
あまりゆっくりもしてられないので、早々に地蔵JCに向かう。そこのお地蔵さんとは3年ぶりのご対面。相変わらずで何より。トレースのバッチリ付いた地蔵尾根を下り、行者小屋を過ぎ、赤岳鉱泉に着いたときには、暗くなっていた。17時半。下りでは靴ヅレがひどく参った。
1月1日 晴
中山尾根
パーティ:岡田・永野
さて、2006年一発目の山行は中山尾根である。中山乗越までで大汗かく。今日は暑い。トレースばっちりで迷うことなく下部岩壁まで行けた。なかなか密度の濃い樹林帯で、再び大汗。2ピッチ目に先行パーティを発見。あまり待たなくていいかも、とほくそ笑む。
当然のように永野リード。右のルンゼ状がルートだが、ペツルが打ってある正面から取り付く。なかなか苦戦し、手袋を脱ぎ、素手になっとる!オイオイ、永野がそれじゃ俺はヤバイよ。5m登り無事合流。見えなくなってからも、ザイルはゆっくりと伸びる。意外にじょっぱいのかなーなどと気楽にビレイしてると、「解除」のコール。
さてオイラの番。同じく正面から行くと、落ちそうになる。まいったなーと思いつつ、最初だけど、フルパワーでなんとかパス。大変息が荒れる。岩場を抜けると草付。妙に氷化してて刃物が効き辛く、しょっぱい。
実質、下部岩壁はこれで終わり。コンテで上部岩壁まで。取付に着くと、2パーティ5人いた。やっぱり人気ルートですな。あきらめてのんびり昼食タイムにする。大同心ルンゼ〜小同心クラックに行ってる加藤・松葉口組が来るかと、小同心の基部を何度も見たが、とうとう見えなかった。
先行Pが見えなくなるまで、1.5時間待つ。やっぱり永野がリード。最後の凹角を乗越す所が核心らしい。このピッチ、私は好調で、スイスイ登れた。やっと冬岩壁に適応してきたようだ。ちと遅いが・・・。核心部もステミングで安定して登る。終了点につき、是非とお願いし、リードをやらしてもらう。しかし、出だしが厳しいだけで、それを越すと、ザイルがいらないような簡単な登攀になってしまう。終了点は主稜線のすぐそば。もっと登りたかったが、再び富士山が出迎えてくれたので、気分は上々。昨日とおんなじルートで帰る。今日は早かった。
加藤組は17時頃帰ってきた。大同心大滝は氷が固くて敗退し、小同心クラックのみ登ったとのこと。3年前オイラが登ったときは、ジャワークライムで超不快だったが登りやすかった。この夜は、全員集まり、合宿の成功を祝って、この夜は大いに飲んだ。
1月2日 雪
赤岳鉱泉〜美濃戸口〜深谷
朝から雪が舞う。ちょっと酒が残ってる。登攀日は晴れて、下山日に天気が崩れるなんて、なんとも運がいい合宿だった。思い残すことは無く、美濃戸口までガンガン下る。足は相変わらず痛い。革だからそのうち馴染むと思ったが甘かった。2シーズン目でも痛い。下山したらショップに持ち込もう。もー耐えられん。
駐車場に着くと、車が増えていた。でも3年前より少ないなー。着替えたら、すぐ近くの太陽館で湯に浸かる。休憩室は広くて立派だか、風呂は狭い。久しぶりの風呂で大変気持ちよい。
白樺湖の「いじわるばあさん」で飯を食べ、順調に深谷へ帰着。なかなか充実した合宿だった。