八ヶ岳・赤岳・天狗尾根
日にち:2008年4月6日(日) 快晴
パーティ:岡田・室賀
美し森P(0600-0800)赤岳出合小屋(0830-1215)岩峰下(1245-1500)稜線(1515-1605)キレット手前(1615-1820)出合小屋(1845-2030)美し森P
今シーズンからアルパインを復活させ、ノリノリの室賀氏を誘い、赤岳天狗尾根の1dayアタックに挑戦してみた。ずーっと行きたかったエリア(八ヶ岳東面)だが、一泊がネックになり実行に移せないでいたのだ。
3:30 室賀氏が俺の自宅に到着。外に出ると、火事の火と煙が見える。サイレンもけたたましい。こりゃーすごい。どこだろ?結構近いな。コンビニに寄るついでに様子をみるが、そんなに近くないようだ。とりあえず先を急ぐ。あとでわかったが、空家の元料亭2階建てが全焼していた。

5:30 美しの森駐車場に到着。ガラガラで結構早かった。車は数台。どこへ行ってるのだろう?−4℃で結構寒いなー。でも絶対暑くなるから根性で薄着になる。
6:00 出発。展望台脇の林道を行く。いくらもせずに所々雪が出てくるが、特に問題にはならず、地獄谷分岐に到着。古びているが道標がある。分岐を左へ行くとやがて沢沿いの道になる。堤防をいくつか越えると沢床を歩くようになり、さらに堤防をいくつか越え、数回沢を渡ると出合小屋。

8:00 出合小屋に到着。ここで登山届をポストに入れる。遭難時ここまで計画書を取りに来るのかな?小屋内にはツェルト1張。もう出発したようだ。どんぐり山の会で権現沢右俣三ツ滝ルンゼへ行ってるらしい。どうやらこのエリアには2パーティしかいないようだ。
8:30 出発。赤岳沢に入り、小さい沢から天狗尾根に取り付く。トポには15分とあったから早すぎだったが、かすかなトレースがあったので取り付く。尾根は正しいからどこからいっても同じなのだ。
しかしトレースはすぐに消え、ほとんどカモシカの足跡を追うようになる。しかも急でヒザのラッセル。尾根上に出ても樹林が濃く、テープ類はまばら。平均で靴上くらいまで潜る。1時間ほど頑張り、樹林の薄いところで休憩。
まいったなー。人気コースなのにトレースないや。5日前に雪が降ってるはずだから、しょーがないけど、人の入った気配が少ない。おまけに雪も締まってない。黙々とプチラッセルを続ける。

12:15 やっと岩稜下に着いた。4時間近くかかってしまった。疲れたなー。ただここからは景色が最高!赤岳まで続く岩峰が威圧的だ。面白そーだぜ。アイゼン・ハーネスを着け登攀準備をする。

12:45 出発。簡単な岩場を越えると大きな岩峰にぶち当たる。左は絶壁で厳しい。右はFIXロープがあり、トポ通りそちらへ行く。5mトラバースし急なルンゼ状を直登。FIXがしっかりしていることを確認し、いくらか頼る。そこから雪のついた急なルンゼを直上するが、雪が悪いので左のカンテ状を行くがほとんど木登りで辛い。おまけにこの木が頼りない。うーんアルパインだなー。全ルート中ここが一番しょっぱかった。

50mそんな感じで、あとは楽しい岩稜登攀。登りたい所を好きなように登る。

なるべく直登にこだわってみた。

真教寺尾根のスカイライン。

天気も景色も最高であっという間に大天狗基部。

遠くから見ると難しそうだが、取付に着くと簡単そうだ。トポ通り3級+・・・あるかなーってかんじ。せっかく持ってきたからということで、俺がリードで取り付く。10m弱で実質終了であとは広いバンドを右に行くだけで終了。潅木でビレイし室賀氏を向かいいれる。

ここでザイルをたたみ、後は稜線を目指すのみ。小天狗は左側の基部を通るだけで難なく通過し、右に赤岳を見ながら雪稜にステップを刻んでいく。

15:00 稜線に到着。室賀氏とガッチリ握手。かなり疲れたが、時間が遅いのでゆっくりもできない。
権現・旭岳方面。↓

天狗尾根を振り返る↓

赤岳を見上げる。↓

15:15 下山開始。まずはキレットを目指す。こちらもトレースはかすか。ほんとに人気が少ないなー。それにしてもツルネは遠くそして高い。今の疲れた身体では予定通り地獄谷を下ることしか考えられない。途中広いルンゼがあったので、そこを降りてしまおうかと考えたが、地獄谷に出るまでに難所がありそうなのでやめた。
阿弥陀岳。↓

16:05 キレット手前のコルに到着。いいルンゼなのでそこから下ることにする。傾斜も雪の締りも程よくガンガン下れる。あっという間に地獄谷本谷に合流。小さい雪崩の跡は随所にあるが、気温も0℃に下がっているし、落ち着いたもんである。

しかし丁度いいのも一瞬だった。傾斜が緩くなり雪も緩くなった。こうなると悲惨でペースはガクンと落ちた。いい加減深くなってきたので、ここで初めてワカンを装着。いくらか良くなった。
そのうち谷は狭くなり、ゴルジュが多くなり、水流も見られるようになる。そしてとうとう行き詰る。左岸にはきれいな氷柱を掛けているが、今日はアイスクライミングではないので歓迎はできないのが残念。巻くとかなり難儀しそうなので懸垂下降する。15m。

その後は水流を小さく巻いたりしてゴルジュ帯を突破し、やがて開けてくる。ふーなんとか抜けたなーと一安心しながら歩いていると、ツルネ東稜が右から合わさる。ここで本日初めて立派なトレースを見る。どんぐり山の会のものかな?もう安心してトレースを追う。
18:20 出合小屋に到着。もー薄暗い。充実感・安心感・疲労感でいっぱいだ。まずは登攀装備を解除。ゆっくり休みたいが、まだ林道歩きがあるので、そーも言ってられない。
18:45 再出発。久しぶりのヘッデン行動。何度かトレースを見失うが所詮沢沿いなので大したことはない。地獄谷分岐で1本入れ、黙々と真っ暗な林道を歩く。
20:30 美しの森駐車場に到着。車は俺のしかなかった。あー疲れた。夜空には星が満開だった。
今回一番の誤算は天狗尾根にトレースがなかったことに尽きる。アルパインをやる身においては当然予定しておかなければならないことだが、4月という時期と人気度から、トレースがあると踏んでの計画だった。甘かったなー。
でも苦労した分、充実した山行になった。これまで4月は大したところへ行けなかったが、これで八ヶ岳東面がテリトリーに加わった。ちょっとキツイが日帰り可能。
山は楽しいね〜。