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谷川岳・一ノ倉沢・衝立岩・雲稜第1ルート(敗退)

日にち:2008/10/19 晴

メンバー:加藤・岡田

10/18

20:20 いつものように加藤氏が俺ん家に来る。二人きりは春の剣岳以来だ。
21:50 ロープウェー駅に到着。6Fのロビーの自販機の前で宴会。
23:30 お開きにして、就寝。

10/19

3:30 起床。よーく眠れた。が、圧倒的に眠い。

4:30 指導センターを出発。計画書を見ると一の倉に5・6パーティ入るようだ。盛況ですな。ヘッ電行動だが、カメラマンが多い。朝日狙いですな。ほとんど寝ながら歩くかんじ。

5:10 一ノ倉沢に到着し、休憩。朝もやがかかってる。車のない駐車場にテントが数張。休憩中に3パーティ入っていく。我々は白み始めてから出発。テールリッジ末端で完全に明るくなったが、ガスで衝立は見えない。調子はイマイチだが、これはいつも通り。何度か吐きそうになる。

6:50 衝立岩基部に到着。ガスは晴れず、風があり、汗をかいた身には寒い。

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7:40 衝立岩基部を発つ。バンドをトラバースし、3mほど笹藪をもがき、岩の泥つきルンゼ(4級)を20m登るとアンザイレンテラス。一応ザイルを出して2ピッチで抜ける。

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アンザイレンテラスから見上げる雲稜第1。

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1P 岡田リード 5級 25m
バンドを5m左上し、ルンゼを直登。ムズイが支点は良く、思い切って登れる。草が多いかな。概して傾斜は強い。リングボルトがいっぱいある二人用テラスへ。テラスといっても10センチに満たないバンド。

2P 加藤リード 4+級 A2 40m
残置に導かれフリーで直登。外傾してて悪そう。6mほど登り左へトラバースしようとしたところで、上から加藤氏が降ってきた。

滑落だー。ビレイしてる俺に直撃。ぶつかった反動で右肩を岩に痛打。古びたハーケンだったが、よく止まってくれた。

ホールドにした岩がはげ落ちたとのこと。加藤氏は指のかすり傷と足をちょっと打っただけでダメージはほとんどないということなので、そのままリードをする。タフですなー。

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今度は左の凹角状から取り付く。明らかにルートのようだ。15m登り、上を押さえつけられる手前から、第1ハング下を右へトラバース。それにしてもすんごいハングだ。2mはありそうだ。15mほどトラバースするとハング帯が下に伸びてて突き当たる。そこからハングを越える。乗越す部分では岩に足がほとんどつかず、体が回り辛い。とにかくフィフィをいかに早くセットするかの勝負だ。乗越すと傾斜が落ち楽になる。そして小ハングを越え、1手フリーを交え、ビレイ点。所々新しいリングボルトがあり心強い。

ハング越えする加藤氏。

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フォローの俺は、最初に直登しヌンチャクの回収をする。回収後、セカンドだからと、強引に左上したが。どうにも行き詰まりローワーダウンをお願いする。しかしオートストップビレイ器の弱点で、じわじわ緩められず、一気に2m落下し、ちょっと体をぶつける。その後亀の歩みでなんとか登り切る。

なんと2P目は二人で3時間かかってしまう。一気に全身疲れ切っている。途中敗退が頭に浮かぶ。2P終了点はペツルが3本打ってあって心強いが、態勢が微妙で居心地は良くない。

3P 岡田リード
5mほど直登し、10mほどトラバースし凹角状を直登する。が、ピンがない。フリーで突破を試みるが、もう一手ホールドが足らない。手はパンプし、落ちる寸前で、事前にセットしておいた足元のシュリンゲを掴む。うーんまいった。ここを乗越せれば1m先にピンはあるのだが、ダメだ。腕力がなくなってグーを握ると攣るようになってしまった。たぶん5級くらいだろうが、突破する力は残ってないようだ。しばらく休み再チャレンジするも、すぐにパンプしてダメ。

最高到達点。第2ハングは間近だったが、これを越えられず。
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情けないけど、ここで敗退を決め、懸垂する。この懸垂もヌンチャクを回収するため、トラバース主体で辛かった。

疲れきって、加藤氏の待つビレイ点に到着。3時間近く同じ場所にいたからさぞ辛かったことでしょう。手が言うことを聞かない俺に代わり、加藤氏に懸垂準備をしてもらう。1回ではアンザイレンテラスには届かず、2回の懸垂で泥のルンゼのバンドまで降りる。

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14:20 衝立岩基部に到着。緊張感から解放され、どっと疲れが出る。

ドームとマッターホルン状岩壁。
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ガチャ類を外し休んでると加藤氏がクライミングシューズを脱がずに先に下るというので、訳を聞くと、左足のかかととくるぶしを痛めたらしい。懸垂後に気がついたとのこと。滑落時に痛
めたが、緊張が解けた途端に痛みがでたのだろう。びっこを引きながら、ゆっくりテールリッジを下りて行った。

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加藤氏を気遣いゆっくりと休み休み下る。かかとが付けないので辛そうだ。

ヒョングリの滝の上の滝。かわいらしい。
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16:20 出合に到着し、安堵の握手。加藤氏はテーピングで足を固める。かかとが内出血でくるぶしが腫れていた。たぶん打撲とのこと。林道は我慢していたと思うが、普通に歩いていた。

17:20 指導センター着。

衝立岩はとにかく厳しかった。穂高の屏風岩とは比べ物にならない。A1とA2の差を痛感した。

敗退原因を考えると、1.衝立岩にびびった、2.アブミの練習不足、だろう。今思うと支点は衝立としては良かったと思うが、常に思いきって先に進めない自分がいた。事前の情報でビビリ、滑落や落下で慎重になりすぎ、余計な力と神経を使いすぎた。取り付く前から負けていたんだろう。

当然リベンジしなければならない。来春以降。要修行ですな。


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