谷川岳・幽ノ沢・中央壁・左方ルンゼ
日にち:2009年3月1日 曇
パーティ:加藤・岡田
23:10 立体駐車場へ到着。すぐさま寝袋と着替えを持って6Fロビーへ。すると人がいっぱいいた。大盛況。こんな賑わいは何年ぶりだろう。ていうか俺があんまり来てないだけかな。でも山ヤは少ないんだろうな。
さっそく販売機前で前夜祭。少しすると3人登山者が疲れた様子で帰ってきた。V字右で23時間で帰ってきたと。お疲れさんです。左方ルンゼも同じ会のメンバーが入ってるんで心配ないだろう、とのこと。
とにかく雪の状態だけが心配だったんで、すごく気分が楽になった。0時に就寝、一部賑やかだったが、まあまあ眠れた。床暖房の暑さのほうが辛かったかな。
3:00 起床。眠い。今回は食べやすいと思い、サラスパとシュークリームで朝食。これ当たり!ペロリと腹に入った。着替えてから1Fに降り、装備を準備。指導センターに向かう。
4:00 計画書を提出して出発。みんな鍵のついたポストに入れたらしく、何パーティがどこに行くのか全然わからなかった。これ他の会の計画書見るいい機会だし、あそこに誰それがいるんだってわかり面白いんだけどね。この時期入る人って限られるから、有名人も結構いるのだ。
4:30 マチガ沢出合。暑いので早速休憩。気温高いかな。ヘッ電行動も久しぶりだ。途中デブリが数か所。雪は少ないが、林道が出ている箇所はわずか。
5:00 一ノ倉沢出合。休まずスルー。2人Pに抜かれる。早いなー。
5:40 幽ノ沢・展望台基部。特に出合を意識せず自然と沢に入ったかんじ。少し明るくなってきた。雪はいい感じで締まってる。今週もほとんど降ってないかんじ。
展望台を左から回り込んで、二股へ。左岸の石楠花尾根末端からのデブリがすごい。
ノコ沢出合の手前の台地まで登る。抜かれた先行Pは加藤さんの知り合いだった。昨日は滝沢リッジ。今日は左フェースとのこと。いやいやすごい馬力ですな。夏にはヒマラヤへアルパインスタイルで登るそうな。
6:30 取付を目指す。先には3パーティ6人いる。どこへ行くんだろう。先頭が左方ルンゼ(左)に入る。2番目は中央フェース。てことはそれぞれダブリました。中央壁にかかる氷(右)は難しそうだ。

みんな取付きまでは一緒。シュルンドを避けながら中尾根脇の氷曝下が取付ってかんじ。つーかそこしかない。
7:30 登攀開始。
1P 加藤氏リード。氷雪65m。3級。
ノーザイルでもって感じ。氷はいいが雪がイマイチ。いいビレイ場所がなく、少しコンテになる。
2P 岡田リード。雪60m。2級。
こしまりの雪壁。中尾根側にいい氷がないので、T1尾根側の氷へ右上してスクリュー2本でビレイ。
3P 加藤氏。 氷雪30m。2級。

大滝目指し左上していく。傾斜は増してくる。大滝基部の左でビレイ。ハーケンとスクリュー。

4P 岡田 氷50m。4級。
先行Pも抜けたようなんですぐ取り付く。70〜80度の傾斜で刺さりは案の定「抜群」。途中で切ろうかなと思っていたが、コレっていう棚もないので、途中でいけるとこまでいくことに変更。先行Pの落氷雪をかなりもらう。腕はパンプしないが、脹脛は極めてきつい。大滝を乗越した左の岩のハーケンとスクリュー2本でビレイ。ランニングは3か所。加さんも難なく登ってくる。
5P 加藤氏 氷雪60m。3級。

雪壁から氷へ。そして雪壁。60度前後。シュルンドの乗越しが悪い。ザイル一杯。左岩にハーケンを打つ。
6P 岡田 氷雪60m。2級。
雪壁。ザイル一杯でなんとか右の氷へ到達。上まで続いているが薄そうだ。
7P 加藤さん 雪60m。

8P 岡田 雪60m。
中尾根のコルに出る。今にも崩れそうなキノコ状の雪庇の横を越えていく。広い尾根状に出たが、ホワイトアウトで何にも見えない。

9P 加藤さん 雪55m。傾斜も50度くらいに落ちてきて、やっと中央壁の頭に到着。ガッチリ握手。
10:50 中央壁の頭。ちょうどいいシュルンドがあって休むのに最適。ちょっと削ればテントも張れる。先行Pもここで休んでいた。久しぶりにザイルを解き、メシを食い、紅茶を飲む。ついでに緊張も解く。
大滝を抜けてから中央壁の頭まで、雪が緩んでたらかなり悪いな。狭いルンゼだから逃げ場もないし、まともなビレイ点もないから余計だ。
11:15 堅炭尾根へ向かう。小さいシュルンドがいっぱい。ガスが薄くなり、一気に暑くなる。ただ晴れ間は一瞬だった。
11:35 堅炭尾根に出る。一ノ倉岳方面が一瞬見えた。

尾根を下降する。幽ノ沢側は雪庇なんで芝倉沢側を下る。相変わらずガスで先は見渡せないが、大岩峰の近くまできた。丁度良くガスも切れ、岩峰が並んでいる尾根と芝倉沢へ行く尾根が分かれている。トレースもあったが、イメージと一致した。懸垂支点もある。
12:10 βルンゼに到着。結構急だ。60度くらいかな。

後ろ向きで下る。出だしは軟雪でバイルが決まらず怖い。10mほどでいくらか締まり、順調に下る。2箇所シュルンドがあった。100mほど下り、やっと前を向いて下りられる傾斜になる。
後続パーティを見上げる。

ノコ沢大氷柱が見える。でかいなー。以前登った加藤さんが言うには吾妻の不動の滝2個分てかんじらしい。今度登っておこう。

ノコ沢まで適当にトラバースし、ノコ沢をそのまま下り、最後は展望台に行かないように左左で下りると、来る時にも休んだ展望台の基部(下)にドンピシャリ。
一ノ倉尾根(手前)と東尾根(奥)

13:30 幽ノ沢出合。帰り道は雪が緩んでて歩きづらく、疲れた足にはきつかった。一ノ倉でもマチガ沢でも休んでしまう。
15:00 指導センター着。ふー11時間行動だった。
今週はわずかに渋滞しただけでほぼ時間通りに帰れた。
やっと幽ノ沢左方ルンゼに行けた。今回のために2年前の秋に登ったはいいが、雨に降られ、ツメに時間がかかり、最後の最後で芝倉沢に降りられず、ビバークしたのが昨日のように思い出される。思い出深かっただけに、地形等かなり頭に入っていて、雪以外には不安要素はなかった。
行く前の2週間は毎日天神平の天気をチェックしていたが、はたして状況は一致していた。天気が雪でも問題はその量なんだな。
スキー場の積雪量は谷川岳の積雪量にイコールだったと思う。結構心配してたんで今後いい目安になります。
冬期の幽ノ沢は初めてだったけど、アイス天国ってかんじ。左から3ルンゼ大滝、大滝、左方ルンゼ、中央フェース、右俣リンネ、V字左・右、ノコ沢大氷柱と並んでる。今週末行けないのは残念だが、来週末までもつかな?
再訪したいですな。