奥秩父馬蹄縦走(川又〜雁坂峠〜甲武信岳〜十文字峠〜川又)
日にち:2009年7月26日 晴ときどき曇一時雨
パーティ:単独
単独1dayで、秩父馬蹄縦走?(と勝手にいう)をしてきました。
コースは川又〜雁坂峠〜甲武信岳〜十文字峠〜川又。
トレイルランナーにはお馴染みのコースだが、山ヤとしてはハードな縦走コースだ。ほとんどが未知のルートなんで楽しみなのだ。
行けるかな・・・(正直な気持ち)
1:10 起床
1:50 出発
眠いので、準備がおぼつかない。コンビニに寄って秩父路へ。今日は長丁場なんで、食料をたくさん買う。
3:40 川又(680m)の公衆トイレ着。

1回通り過ぎ、豆焼橋まで行ってしまう。途中シカが道路脇に2匹いた。戻って公衆トイレへ。
4:00 出発。
予定の1時間遅れだ。ヘッ電をつけ、しばらく車道歩き。気温は18度で気持ちいい。
今回は軽量化をはかり、アクエリアス2.5L・おにぎり3個・パン2個・ウィダーイン2個・非常食1個・カッパ・救急品少々・その他で6kgくらいかな。
4:20 登山口に到着。

杉林を車道に沿っていくかんじ。そのうち尾根を九十九折りに急登。息が上がらない程度にハイペース。
5:00 水の本に着。

ちょっとした広場で、その名の通り湿気ているが、水はとれない。やっとヘッ電から解放される。
5:25 雁道場(1298m)に到着。

なんでこんなにボロボロなんだろう?
小休止。標高は700mかせぐ。前日から膝が痛いので、よーく屈伸しておく。
6:20 突出峠着。

急登にあえぐ。ここから先はなだらか。天気も良く、朝日が気持ちいいね。
6:45 樺小屋(1780m)に到着。

きれいな小屋で水場も近い。ちょっと疲れたので、おにぎりを食う。
しばらく緩やかだが、のち急登。だるま坂の標識?を過ぎると、沢をいくつも越えるドラバース道。これが結構長い。

以前登った豆焼沢は水量随一で、雁坂小屋までパイプが続いている。沢の水は冷たくおいしいので、ガブガブ飲む。
8:20 雁坂小屋(1900m)に到着。

道中もそうだったが、小屋にも登山客はなく、さみしいもんである。天気は上々なのにね。一服つけてると小屋の親父がでてきて、いろいろしゃべる。ほおっておくといつまでもしゃべってしまいそうなんで、適当に切り上げる。ホントは飯を食いたかったが。
この方面に埼玉北部から群馬南部が見えるとのこと。
8:55 雁坂峠着。

稜線の向こうはガスと風だった。体が一気に冷やされ、急いで雁坂嶺に向かう。歩いてても寒いくらいだったが、悪天というわけではないので、そのまま我慢。エネルギーが足らないようで、ペースが上がらない。
9:30 雁坂嶺(2289m)に到着。

でかいベンチを風除けに、飯を食う。
するとハアハアいいながら誰か登ってきた。トレイルランナーだ。「こんにちは!」と爽やかに駆け抜けていった。うーん、格好いい。
正直もう疲れてきて、帰りも長いので、もう引き返そうかと考えていたが、彼から力をもらったようで、とりあえず破風山まで行く気になった。
またここからハイドレーションシステムを試してみる。いつでも水分補給ができるって仕組み。
10:15 東破風山(2260m)着。

ゆるやかに下り、一気に登るかんじ。思ったより早く着いたので、気を良くしてすぐ出発。
10:35 西破風山(2317m)着。

ここも快調にとばす。一人登山者とすれ違う。泊まりの装備。
西破風山からはこれでもか、つーくらい岩場を下る。もったいないの一言!
こんなかんじ。

建て替えを検討してるとのこと。
早かった!自分でもびっくり。一服しながら先のルートを再確認し、これなら行けるな、と心を決める。
11:30 賽の河原着。

きたきた、ここがヌク沢左俣から出たとこだ。やっと知ってる道に出てきた。
休まずスルー。木賊山の巻き道で4人Pとすれ違う。
白いシャクナゲが咲いてた。ピンクはとっくに終わりだって。

だーれもいません。小屋内に人の気配がするくらい。うーん、ここって人気ないのか?と疑いたくなる。
飯を食ってると登山者が一人。ここに泊まるらしい。
甲斐犬コブちゃんもいなかった。
それにしても疲れが出てきたなー。
でもここまでくると戻るより、先へ進んだほうが楽なのだ。
12:35 甲武信岳(2475m)到着。

15分で着いたが、足取りは重い。
途中おじさんとすれ違い、山頂にはお兄さんが一人。
ホント人がいねーなー。
お兄さんには写真を撮ってもらい、少ししゃべる。十文字峠からきたが、道はいいとのこと。
さっきまでガスだったが、俺が来たら晴れたと言われ、気を良くする。
またここから未知の世界。
急下降してなだらかなアップダウン。
13:10 三宝山(2483m)着。

広場のような山頂。なのに一等三角点あり。遠くからみるととがってるのかな?
膝が辛く、座り休憩。
どうでもいいけど埼玉県最高峰に登頂。
ググーって下り切ったら、尻岩のコル。
見たまんまです。

そこから登ると、数人でチェーンソーを持って道路整備をしていた。
実はこのチェンソーの音が遠くからでは熊のうなり声に聞こえ、ストックで岩をたたきながら、歩いていたのだ。
14:00 武信白岩山手前。
この前後岩だらけで道は良くない。
ここだけはルートからはずれてても山頂に登ろうと思っていたが、道が見つからなかった。
10分ほど無駄に体力と時間を使う。
あきらめて休憩し、先へ行くと顕著なピ−クがある。
三角点まで見える。
そーかこっちが武信白岩山だったか。格好いいね。

左から巻いて山頂をうかがうと、進入禁止のロープがされてる。
50mくらいだ。
が、さっきの勘違いでどっと疲れがでて、結局登らずじまい。
ここから大山までも道は悪い。
大山は大展望台。これから行く尾根(手前から2本目)が見えるが、ピークがいくつもあり、憂鬱になる。

大山からは多数の鎖場があり、十文字峠まで一気に下る。
本来なら得意系だが、バテて、膝も痛く、マメまでできたんで、ヨロヨロで下るありさまだった。
白泰山への分岐から50mほど下りる。
いやーやっと着きました。ここまでくれば着いたようなもの、と喜ぶ。
建物は3棟あるが、全く人の気配がない。
手前の建物から覗いていき、結局一番奥の建物が宿泊小屋で、玄関前の炊事場でおかみさんがいた。
水がほしいと言ったら、「1L50円だけどタダでいいよ」と言ってくれた。
お礼にというわけではないが、炊事場にビールやジューズが冷えてたので、ほしくなり夏ちゃんを買う。
もちろんビールが飲みたかったが、まだ4時間近く歩くから自重した。
おかみさんともいろいろしゃべる。
「今は閑散としてるけど、シャクナゲが咲く頃はすごい人だよ。」とか。
「私は今朝お客さんと(二里観音まで)4時間ちょっとだったから、アンタなら4時間かかんないよ。道もいいしね。」と言われ、一安心。そんなことで長居をしてしまう。
15:45 十文字小屋出発。
分岐まで登り、緩やかなアップダウンで四里観音まで、とばす。
15:55 四里観音着。股の沢との分岐のちょっと先。

あと30分もすれば三里観音かなと思っていたが、全然着かない。道も登りが多く、俄然ペースダウン。
道も尾根を折り返したりなんだりで、方向感覚もおかしくなり、ただ標識を頼りに歩くのみ。
16:45 たまらず休憩。バテバテだ。普通にルート上だが、どーせ人はこないだろう。
一服後、ノロノロと歩き出し20分ほど歩く。
17:20 三里観音着。

長かった。道もいいとこばかりじゃないし。
休みたかったが、休んだばかりだし、先も長そうなんでスルー。
そこからは登ったり降りたり、トラバースしたり、岩場があったりで、普通でもあんまりいい道とはいえない。
日没が迫って焦る気持ちはあるが、あまりにもバテたんで、途中2回休憩を入れてしまう。
18:40 二里観音に到着。

ヘッ電を使用しないギリギリで着いた。いやー長かったなー。
このとき十文字のおかみさんの言葉を思い出し、4時間って川又までじゃなく、ここまでなんじゃねーの?と思った。
俺も2里観音まで行ければ、2回来てるんで、暗くても大丈夫って言ったし。
ここまでの道のりを考えると、ランナーでもなりかぎり川又まで4時間は無理だよ。
腹はへってるが食いたくないので、ウィダーインを飲む。2時間もてばいいのだ。
ここから車道まで、MAXで駆け下りると決める。
18:50 ヘッ電を装着し、出発。
とにかく飛ばす。ヘッ電は10分後に点けることになったが、道のイメージはできてるんで、ガンガン行く。真っ暗の単独ではさすがに心臓が高まる。途中何度もガサガサと音がするが、構わず突き進む。
19:33 一里観音に到着。
やはり道は頭に入ってた。この次はこんなかんじだなーというのがわかる。超能力?なわけねーな。
19:55 登山口の車道に出る。

一応女房に安全圏に着いたと電話を入れ、車道を歩く。別に心配しているふうはないので安心だ。普段から騒ぐなと言ってるから当たり前か。
二里観音まであんなにバテてたのに、早かったなー。
ウィダーインが効いたというよりは、気合いの問題かな。
20:20 栃本広場。
車道歩きで膝とマメがさらに痛むが、我慢して歩く。
21:05 川又の公衆トイレ。
やっと着いた。
もーボロボロ。情けないけど、靴を脱ぐのも億劫だった。
22:40 自宅着。
酔っ払いみたいに運転がおぼつかず、何度かヒヤリとした。
感覚がおかしくなってるようだ。
風呂に入って、ビールを飲もうとしたが、全然飲めない。
ラーメンも1/3しか食えなかった。
ホントに燃え尽きたってかんじの長い一日だった。
全行程で約40km。累計標高差約3000m。
どこまで歩けるか試したかった。
最近怪我ばかりで、満足のいく山行ができなかったし。
結果としては、15時間を予定していたが、17時間かかり、2時間オーバー。
要修行ですな。