前穂高岳・屏風岩・東壁ルンゼ/雲稜ルート
2009年8月13〜16日
パーティ=加藤・岡田
8/13(1日目) 雨
5:00 岡田宅発。
もう明るくなるなか出発。高速もたいして混んでなく順調に松本までいく。高速を降りても順調に進み、いつもの沢渡第2駐車場へ。係員の誘導で車を止める。7割方の入りかな。パッキングをしていると雨がチラホラ。なんとか横尾までもってくれー。パッキングを終え、二人じゃ高いからタクシーは止め、シャトルバス乗り場へ100m歩く。
8:47 シャトルバス乗車

6割の乗車率で楽々座れる。ザックはトランクへ。30分ほどで上高地バスターミナルに到着。雨が本降りに。まいったなー。モチベーションは下がりまくり。登山届を出し、ザックカバーをし、傘を準備。

9:30 歩き始め。携帯傘は柄が短く大きいザックでは何ともさしづらい。人は結構多いかな。
10:10 明神着。人がすくねー。

11:00 徳沢着。人が増えたね。

一服してるとコカコーラの配送車がやってきた。うーんなんだかなー。
12:10 横尾着。みんな雨宿り。

雨は止む気配を見せないので、岩小屋を渡渉せず、横尾にBCを張ることに決定し、小屋でビール。14時すぎ雨が小降りになったのを見計らい、天張る。このあとは飲んで寝て飲んで寝てを繰り返し、就寝。雨はずーっと降っていた。
8/14(2日目) 晴
3:30 起床
眠い。でもいい天気だ。今日は4年前のリベンジで東壁ルンゼ。気合いが入る。
5:00 BC発。
明るくなってて岩小屋まで飛ばす。さていよいよ渡渉。距離は長いが浅瀬を選ぶ。アホな俺はこのために持ってきたビーサンをBCに置いてきてしまい、素足で渡渉。相変わらず痛冷たい。
5:40 1ルンゼ出合発。
ゴーロ帯をひたすら詰める。途中で屏風に朝日があたりいいかんじ。T4尾根を登るパーティのコールが聞こえてくる。
6:30 T4尾根取付着。

雪渓は少し残ってる。待ってる人が10人くらい。上にもいるだろうから、大渋滞必至ですな。うちらは多分貸切でしょう。T4尾根出だしは濡れててやらしそうだった。
登攀準備をし、トラバース開始。道が不明瞭で草だらけ。最初降り過ぎてしまい、戻ってから岩の基部から突っ込んだら、踏み跡にでて、それを下る。道は変わらず悪い。
7:00 東壁ルンゼ取付着。

すげーコケコケだ。岩も濡れてて悪そうだ。草も増えてるみたい。こちらではのんびり飯を食う。
7:40 登攀開始。オーダーは前回と逆。さーて頑張りますか!グレードは主観です。
1P 加藤リード。4級 40m。

やはり悪いみたいで、左上するところで難渋している。なんとか抜けるが、ビレイ点が見つからず、ハーケンを打ってビレイ。やはり甘くねーなー。
2P 岡田リード。3級+ 30m。

いくらか乾いてきて快適。
3P 加藤リード。A1 40m。

右へカンテ状を越え、ボルトラダー。シュリンゲはボロボロ。2か所ナッツでやり過ごす。うーん登られてないな。
4P 岡田リード。5級− A1 40m。

とにかく出だしが悪くこのグレードをつけたい。1か所リングが破断しててフィフィでやり過ごす。このアブミ2ピッチで二人とも足の指先が痛くなる。
5P 加藤リード。4級− A1 40m。

バンドを左へ行き、スラブを直上。
6P 岡田リード。?級 40m。
簡単な草付のわけがルートミスし、岩に行き詰る。懸垂でちょっと戻り、そこからは隊長に引っ張ってもらう。ここは右から巻くようにいかんといかんね。上部を見上げる。

7P 加藤リード。?級 70m。
コンテも交え、草をかき分けバンドに出る。やっぱり前回より悪い。
12:00 T3着。
いやーまた時間かかっちゃった。まいったなー。概して前回より悪いから仕方ないか。T3は草だらけ。バイルで草を刈って座る場所を作る。上からはひっきりなしに水滴が落ちてくる。
12:30 上部登攀開始。
8P 岡田リード。4級+ A1 30m。

前回フォローでも苦労したピッチ。チムニーからフェースでハング帯を左から回り込み、凹角直上から左上し右へトラバースしてハング上のビレイ点に行く。盛り沢山で面白いピッチだった。ちょっと成長を感じる。
9P 加藤リード。4級 A2 30m。

垂壁を右上し、数手のフリーを交え、ヌレヌレのスラブのボルトラダーで大ハングを越える。だがこの大ハング、2mほど張り出してるが、支点が遠い。加藤さんがシュリンゲを新設?し、果敢にトライするが、どうしても越えられず、断念。1時間半ほどの格闘だった。
ビレイ中東稜下降パーティがT2からザイルを回収できずに難渋していた。かわいそうに。10mほど離れてたんで大してアドバイスもできなかった。翌日登り返すとのこと。うーん人ごととは思えん。
今度は岡田のフォロー。ヌルヌルで足は滑るし、ズボンは真っ黒でハング下へ。さて大ハングをどうしようかと考えたが、行きたい気持ちはあったが、時間からして、突っ込めばヘッ電必至。いいビバーク地もないから、ここからの下降を決める。実際は画像よりかぶってます。

雲稜の3ピッチ目を登るパーティ。

15:50 敗退決定。
懸垂一発でT3に届いた。
16:30 T3着。
また返り討ちにあったが、難易度は上がってたし、前回より1ピッチ伸ばせたから、満足だ。また来よう。まったり休憩。蝶ケ岳と雲。

T4へのバンドも草だらけ。1P懸垂すると先行Pがいて、登ってくるパーティがいるので待ってるとのこと。20分ほど待ち。2P目は50m一杯でもちょっと届かず、5m歩く。3P・4Pで取付に戻る。
18:10 T4尾根取付着。
すぐにクライミングシューズを脱ぐ。もー耐えがたい痛さになってた。
18:30 下降開始。
なんとかヘッ電を免れるため駆け下りる。暑い!汗が噴き出る。30分で渡渉点。もーお構いなしに靴のまんま入渓。素足でビクビク渡ったお返しで、ガンガン渡る。(意味なし・・・)
19:10 岩小屋前。
真っ暗の一歩手前。目を凝らしてそのまま横尾まで歩く。
19:30 BC帰着。
テント料を払うついでに、ビールも買う。テントは増えてるようだ。結構疲れたが、22時近くまで飲んで食べて騒ぐ。他にも同じく騒いでるのがいたんで、怒られずにすんだ。明日はちょっと寝坊する予定。
8/15(3日目) 晴
5:00 起床。
眠いし、疲れが残ってるなー。でも行くのだ。靴も乾かず、かなりモチは下がり気味。

6:45 BC発。
本日はのんびり歩く。出発が遅いのにね。
ほどなく岩小屋。今日はビーサン持ってきたぜ。と安易に入渓すると、前日よりはるかに冷たい。すぐに感覚がなくなる。うーん昨日は雨であったかかったようだ。これがいつもの冷たさだなと納得する。
7:15 1ルンゼ出合発。
昨日と同じように1ルンゼを詰めるが、ペースはまったり。昨日より1時間半も遅いので、日は上がり、とても暑いのだ。たまらず1本休憩。
8:20 T4尾根取付着。
今日は誰もいない。先を見ると、青白ハング?(東海山岳会の方がトリプルジョーカーを登ってたもよう)・雲稜・東稜に人が見える。やっぱこんな遅く取りつくヤツはいねーよな。と反省しつつも、しばらく渋滞はないだろうから、うれしくもある。靴や靴下を乾かす。
9:00 登攀開始。
今日は岡田が2P目をリードしたいとお願いする。最初から足先は痛い・・・二人とも・・・
1P 加藤リード。4級 30m。乾いてて特に問題なし。

2P 岡田リード。5−級 40m。
初めて来たときには、フォローでもきつかったが、安定して登れた。よしよし。
3P 加藤リード。樹林帯を55m。
ここで加藤さんが体調不良を訴える。息が上がりまくって、熱中症気味とのことで、しばし休憩。休んでると雲稜(たぶん)から結構な落石がT3から東壁ルンゼ下部へ落ちていく。
こえ〜。昨日じゃなくてよかったね。
4P 加藤リード。3級 25m。
10:40 T4手前の木陰着。もう日陰がないので、もう1回休む。加藤さんの体調も回復してきたようだ。
11:10 登攀開始。
岡田は初めてだが、加藤さんは1回登ってるので、加藤さんには前回リードしてないピッチを登ってもらうことにする。
1P 岡田リード。5級 45m。

コーナークラックを順調に登っていくが、中間くらいのCS越えに手間取り、フルパワーでずり上がる始末。力を使い切ってしまい、その後の面白そうなフェースは人工使いまくり。なさけなかー。ピナクル手前のテラスまで。
2P 加藤リード。5+級 40m。
ピナクルを微妙な態勢で右へ越え、細かいフェースを右上し、バンドを左上して扇テラス。ここでも人工三昧。扇テラスはこの切り立った壁のなかのオアシスだ。1畳くらいあるかな。どっかり休憩。ほんに今日は緊張感ねーなー。
3P 岡田リード。A1 35m。

きれいなボルトラダー。さすがメジャー。1か所ボルトのみで、シュリンゲかます。バンド手前で右上し、ビレイ点。

4P 加藤リード。4級 40m。

3m直上しバンドを右へトラバース。かなり怖い。さらに草付を右上すると東壁ルンゼに出るが、さらに右上しビレイ点。フォロー中、東壁ルンゼを登ろうと試みたが、コーナークラックでムズイし、苔てるし、ピンは少ないしで、すぐ諦めビレイ点へ。
5P 岡田リード。5+級 45m。

5m左上でテラスに出て、また東壁ルンゼに戻る。あとはルンゼを詰めるだけ。元気なら楽しめるピッチだろうが、やはり人工しまくり。1回楽を覚えちゃうと堕落していくのね。

加藤さんが登ってきたときは16時。あと1ピッチどうしようかと相談したが、核心部は抜けたからもういいでしょう、とあっさり決まり、下降決定。
16:10 下降開始。
さてどこまで降りられるだろう。まーメジャールートだし、登ってて結構支点はあったから大丈夫だろう。
東稜パーティ

1P 45m。2P目のバンドまで。せまーい岩の間にスッポリ。扇テラスへのバンド。

2P 55m。T4バンドに届きません。途中に支点はあったが。
先に降りた加藤さんはピナクルに捨て縄してアブミ連結でクライムダウン。岡田はそこからザイル回収し、再度懸垂。T4尾根下降点でまた休憩。今日は休憩三昧だな。
18:10 T4取付着。
昨日と同じく、まず靴を履き替える。おー乾いてるぜ!今日イチでうれしかった。今日はヘッ電覚悟でまったり休憩。
18:40 下降開始。今日は疲れてるし、スロー。
渡渉は、せっかく乾いたにもかかわらず、靴のまま。明日は下山だけだから、どーにでもなれってかんじ。
19:25 岩小屋着。ヘッ電装着。やっぱ歩きやすいや。
19:45 BC帰着。ふー終わった。
前日と同様、テント代を払い、ビールも買い、宴会突入。疲労感と満足感にひたりながら、残った酒を飲み干し、22時すぎ溶けるように眠りに就く。
8/16 晴
5:00 起床。
ちと飲みすぎたみたい。朝日に輝く前穂東壁がきれいだ。

ちんたら下山準備をし、世話になった屏風にさよならする。また来るぜ!
7:40 横尾発。
8:25 徳沢着。山菜そばに生卵と生ビール。豪勢な朝食だ。
9:15 徳沢発。
9:55 明神着。一気に観光客が増える。1匹のカモがえさをもらいにウロウロしてた。
11:00 上高地着。
タクシーはガラガラだったが、バスも似たようなもんで、人が集まったら出発するというので、バスを選ぶ。1200円なり。乗客は10人ほどだが、すぐに出発。
11:40 沢渡駐車場着。駐車代は4日で2000円。すぐに坂巻温泉へ。ガラガラで快適だったが、湯が熱かった。
すっきりし、いつもの「十字路」でランチ。混んでてなかなか出てこなかったが、やはり「和風ハンバーグ」は絶品。高速では妙義IC付近でいくらか渋滞したものの、順調に走れた。
16:50 自宅着。