不帰ノ嶮・V峰C尾根
日にち:2010年5月5日 晴
パーティ:加藤・岡田・木本・町田・大島
BC(3:45-4:30)2620m地点(4:45-5:30)dルンゼ出合2235m(5:50-6:25)C尾根P1取付(6:40-8:25)P2取付(8:40-10:10)P2トラバース地点(10:20-12:20)唐松山荘上のピーク2650m(12:35-13:00)BC(14:10-15:25)八方池山荘(15:50-16:45)八方尾根第2駐車場(18:00-21:40)公民館
2:00 起床。
うーん早い。よく起きられました。人数が多いと抑止力が働くのかな。今朝はラーメンとモチ。生麺系なんで口には入りやすかった。みんな手慣れてきて、準備も早くなったようだ。
3:45 出発。

唐松山荘を目指し、暗いなか高みを目指す。雪はもうグズで、アイゼンのキュッキュッという音とは無縁だった。せめて朝くらいは、あの音を聞きたいものだ。
4:30 2620m地点。
とりあえず1本ということで、休んだだけだったが、丁度いい斜面が唐松沢まで行ってるではないか。斜度も40度強でお手頃。どーせ雪は腐ってるだろうし。てことで当初は山荘先のコルから降りようと思っていたが、急きょここから降りることにする。

こういうのを下りたことのない人もいるので、デブリを避けてジグを切って慎重に下りて行く。雪崩の通った後はやはり堅かった。唐松本谷が近くなるとスネまで潜るようになり、結構疲れる。

5:30 dルンゼ出合。デブリ帯の中州のようなところで休む。ABC尾根を眺める。

dルンゼを詰め、顕著なC尾根P1基部へと上がっていく。

6:25 P1取付。

さーいきなりの核心ピッチだ。気合いが入る。こりゃー難しそうだ、と思っているところへ加藤さんから「こっちだよ」と言われる。

うーん、おっしゃる通り。これなら楽そーだ。オーダーは岡田+町田、加藤+木本・大島。
1P 20m 3+級。
凹角から右のフェースに移りハイマツのリッジへ乗越す。ザイルの流れが悪そうなんで、太い木でピッチを切る。
2P 20m 4級。

草付フェースを直上するが、手掛かり悪く難しい。テラス状からは左へ回り込み、良質なガバ岩で3mフリーを楽しむ。

そこからは雪のリッジに上がり、P2基部までトラバース。雪面はズタズタなのだ。核心部は終わったので、小休止。


8:25 P2基部。

さてどこを登ろうかなー。一番右のチムニーか真ん中の凹状だな。すると町田がチムニーの記録を読んだというので、じゃーそこにしましょうとなる。基部にはハーケンも打ってあった。左上の雪庇がミョーに気になった。
8:40 クライム・オン!(by三歩)
中間までは難なくいくが、上部へ行くと狭くなり、ホールドも悪くなる。2本目の残置があまりに腐ってるんで、1本追加しておく。さー行くぞーとチムニー内をずり上がる。最初中に入りすぎ、身動きできなくなってしまったんで、そのまま休む。うーんどないしょ?左はツルツルだから、右を拾って行くしかねーな。体を外に出し、右を探るがなかなかうまくいかない。仕方ないA0だ、と残置にシュリンゲかまして突破。ついでにか細い枝にかかった腐ったシュリンゲにも手を出し、なんとか乗越す。
15m 4級A0 情けね―なー。

ビレイ点はいいのがないんで、リッジの反対側の太めの木に取る。町田もだいぶ苦戦したが、上がってきた。よしよし。もー岩はないからとお気楽に考え、加藤組の上がってくるのをのんびり待つ。とその時、町田の後ろの雪庇が轟音とともになくなった。幅1m長さ5mほどの雪塊がごっそり崩壊したのだ。こんな近くで見たのは初めてだ。超コワッ!やっぱ緩んでるなー。

全員揃ったところで、ザイルをつけたまんま雪壁を登る。あんな崩壊を目の当たりにしたら当然付けます。5mほど登り、たぶん先人のものと思われる右の雪の切れ目を目指す。覗くと、こなんだった。


これに乗ってトラバースする勇気はありません。左の雪壁は70度あるグズ雪で、少し雪を落としてもトラバースするは至難の業だ。先にトレースが見えるので、なんとも悔しいが、敗退決定。苦労して登った岩を懸垂する。
dルンゼに下降し、そのままdルンゼを詰めることにする。デブリも少なく安定してるが、やはり雪は緩く、スネラッセル。交代でガンガン登る。途中の二俣は左に入り、最短で稜線を目指す。

12:05 稜線に出る。

唐松岳から山荘へ向かう道のコル手前に出た。1時間ちょっとかかった。完登とはいえないが、とりあえず握手をし、山荘裏のピークに向かう。ピークはいい展望台だった。予報とは違い、天気はこの日が一番良かったみたい。今山行最後の展望を楽しむ。

12:35 下山開始。名残惜しいが、下山があるので急がねば。初めてわかったが、うちらの「青いジャンボ」テントが見えていた。うーん、やはりでかい。
13:00 BC帰着。早いのね。2日前とは大違いだ。加藤さんが最後のビールを差し出す。一口いただき、うめ〜。サイコー。しかしそれもつかの間、急いで下山準備をする。