白毛門
1999年7月11日:晴時々雨
パーティ:単独
まだ夜の明けぬ午前4時。外はけっこうな雨。前日の天気予報からわかってはいたものの、なんとなく目が覚めてしまった。それから30分、山の天気についていろいろ考えた。
実はその前の週は、こっちで晴、山で雨だった。すると今週はその逆では?と都合よく解釈しダメモトで上里を出発。高速に乗っても雨また雨。いい降りをしている。視界が悪いので80`くらいでのんびり、無気力に車を走らせる。すると渋川・伊香保ICを過ぎた頃から視界が良くなってきた。こりゃ降ったり止んだりでずっと雨だな、と苦笑する。ところが月夜野ICあたりでは目指す山域方面に青空が垣間見えるではないか。これは儲けた、と思い自然とアクセルを踏む足に力が入る。水上IC下車。谷川岳方面へ向かう。驚いたことに路面が完全にドライだ。しかも時折太陽が顔を出す。窓を開けると暑い。この時ばかりは自分の普段の行いの良さに感心する。
6:30登山口(700m)に広い駐車場があり、そこへ車を停め、急いで準備をする。前日から泊り込んでいる若人たちが酒の空ビンを抱いて寝ている。みっともない、と思いつつも30過ぎて同じようなことをやっている自分を思い出し、かわいいもんだ、と思い直す。
6:45白毛門沢を越えて山頂を目指す。最初の15分は緩やかな登りだが、その後1時間は急登だ。出だしのため、ペースも一向に上がらない。8:00予定より15分遅れて第1休憩ポイントの「ヒノキのウロ」に到着する。木々の間から山頂が見える。この時青空。曇らぬうちに山頂へ行きたく、10分休み出発。
ここからはコースに変化があって面白いが、キツイ登りには変わりがない。50分汗をしたたらせながら、9:00第2休憩ポイントの「松ノ木沢の頭」に到着。後ろから他のパーティが来ていたので、抜かれまいと気合を入れたため、予定より10分早く到着した。ここから谷川岳東壁の眺めは最高だ。岩のヒダの一つ一つがわかるようだ。来てよかった。10分休み出発。15分ほど登ると森林限界を超え、岩場と草場になる。下からガスが風に乗って行く手を遮り始めた。もうちょっとで山頂なのに・・・。とにかく早く山頂へ行きたかったので、とにかく飛ばした。
9:50登頂(1720m)。疲れた。足も吊りそうだ。山頂ではガスったり、晴れたりしているが梅雨の時期にしてはラッキーだ。20分ほど休憩し、足の回復を待って、笠ケ岳まで行くことにする。しばらく尾根歩きとなり、景色を楽しみながら、先を急ぐ。20分ほどいくと、200mの急登となる。とにかくキツイ。前半で飛ばしたツケがきて、何度も吊りそうになり、足が高く上げられない。それでもなんとか11:00登頂(1852m)。60度の大展望があるはずなのだが、ガスで10m先を見るのがやっとだった。風もけっこう強く、寒いので、レインウェアをはおる。20分休憩後、時間が早いので、朝日岳まで行きたくなった。ここから1時間20分かかる。足は「もうヤダ」と言っているが、頭は「行きたい」と言っている。結局頭が勝って、11:20出発。5分ほど行くと、草原地帯となり、白と黄色の花がいっぱい咲いていた。すかさずカメラを出す。すると、強風とともに雨が下から吹き上げてきた。「山が帰れと言っている」と思いすぐさま引き返し、笠ケ岳直下の避難小屋へ逃げ込む。昼食を食べたいところだったが、汗をかきすぎたため、食欲がない。仕方なくウイダーインゼリーを飲み、ゆっくりストレッチをし、11:50下山開始。
下りではめっきり足が言うことをきかなく、ペースが上がらない。1時間も下ると何度も足が吊る。時間が早いので、ゆっくりカメのように下り、15:10無事下山。谷川湯テルメへ直行。湯上がりにビールを一杯。これがうまかった。
私にとって半年ぶりの単独山行となった白毛門。うわさ通りのバカ登りの山であった。
しかし谷川岳と比べるとやはりスケールが小さい。山の構成が同じであるためより強くそれを感じた。
馬蹄形縦走では白毛門をいかに楽に登るか、にかかってくると思う。