白馬岳・主稜


パーティ=小榑・福島・岡田・松葉口・永野・高橋

5/2
上里(4:50〜8:20)猿倉(8:30〜9:40)白馬尻(10:00〜13:40)八峰直下(泊)
5/3
八峰直下(6:00〜12:00)白馬岳山頂=山荘(13:30〜17:00)鑓ケ岳直下(泊)
5/4
鑓ケ岳直下(6:00〜8:10)鑓温泉(8:30〜11:00)猿倉


5/2 快晴

上里〜猿倉
午前5時に出発し、7時半には白馬駅前に到着。平日だと早い。近くの銀行の空地へ駐車。おじさんがいたので駐車したい旨を告げると「構わないよ」とのことで車を停め、準備。するとタクシーが来て「どちらまで?」。渡りに舟で、すぐに2台頼み猿倉まで。このタクシーの運ちゃんが面白い人で、「良い登山者は白馬を登って帰ってくると、人格が一つ上がって、人生でも成功を収める」と車中ずーっと力説していた。

猿倉〜八峰(5時間)
白馬尻までは例年通り。GW中の平日だから入山者も少ないみたい。でも大雪渓には一杯人がいた。白馬尻で休んでいると小さいブロックが主稜取付に落ちてきた。非常に気分が悪い。後から来たガイド風の外人さん(日本語ペラペラ)は北面まで回り込んだ方がいいよ、と言ってくれたが、尾根をつないで行けば大丈夫と判断し、大雪渓側より取付く。もちろんブロックの下降ラインは避けた。雪質は腐った春雪で落ちるものは落ちきった感じがしたけど、最初の台地状の所までは重荷にあえぎながら(一応)速攻で抜けた。さらに雪のつながっている箇所を選んで主稜線を目指すと、八峰の東側基部に出た。先行は2Pあり、この先テン場の確保が心配だったので、時間が早いがテントを張り、昼寝。顔は日焼けというより火傷したようだった。この夜は満天の星空のもと焼肉パーティで乾杯する。

5/3 晴

八峰〜白馬岳山頂(6時間)
冷え込みを期待していたが、朝からグズ雪。いきなり5mの雪壁を乗越し八峰に立ち、七峰を見ると雪がない。どうしようと考えながら取付まで行くと、20m60度位の泥付なので直登してみるが、これが悪い。泥は表面だけで下は岩。ピッケルもアイゼンも引っ掛けるだけなので緊張ものだった。新人がいたので支点を作りFIXを張る。後続Pは左に回り込んで藪を登ってきた。その後もいたるところにシュルンドが空いており、傾斜が増すとグズ雪になり、結構苦労する。特に二峰への登りからは特に悪かった。最後の雪壁は例年より傾斜も落ちてて楽に感じた。結局ザイルは七峰のみ使用。

白馬岳山頂〜鑓ケ岳(3時間半)
12時登頂。山頂に雪は皆無。フル装備でいるのが恥ずかしいくらいの「春」という雰囲気だった。白馬山荘でビールを飲み大休止。杓子・鑓にも雪はほとんどなく夏道とおんなじ。何となく気が抜けてしまい鑓ケ岳についた頃にはバテバテになっていた。天狗山荘までの予定だったが、疲れたので鑓から100mほど下った良い場所に天張った。空には嫌な雲が出ていて明日から崩れそうだった。多少の雨だったら行こうと話し、酒宴。星は見えなかったが夜景はきれいだった。2日連続の焼肉パーティ。

5/4 風雨

鑓ケ岳〜鑓温泉(2時間)
夜半ごろから風雨になる。朝起きて予想以上の悪天にどうするか再度検討する。前日不帰から来た人がU峰はかなり悪く危険だと言っていたのを思い出す。とりあえず様子を見ながら行こうということになり、風雨のなか出発。天狗山荘の手前で会った登山者に話をきくとやはり不帰は悪いとのこと。結局この悪天のなか不帰通過は危険とのリーダー判断で下山を決定する。鑓温泉分岐まで戻り下降する。最初は夏道が出ていたが、すぐに広いルンゼ状の雪原となる。地図と勘を頼りに1時間ほど下っていくとはっきりとした谷筋がみえた。しかしそこからが急斜面でおまけに雪が中途半端に硬くステップが決まらず先頭は20mほど滑落した。たいした斜度ではないのに止まらないものだあと妙に納得し、後続は後ろ向きに慎重に下りる。最後は潅木を頼りにルンゼに降り立ち、鑓温泉に到着。当たり前だが温泉が出ているため、雪がなく上から見たときはクレバスに見えた。

鑓温泉〜猿倉(2時間半)
小休止後、小日向のコルを目指す。夏道はわからないし当てにもできないので杓子沢をいくらか下ってから左上した。雨は容赦なく降り続け、プラブーツも衣類も水びたし、ザックは重くなる一方、汗と雨が目にしみてしょうがないところに撤退の空しさも加わり、つらい登高だった。ほとほと今そこにいる自分とさよならしたかった。1時間ちょっとで広いコルに到着するとテントが数張あり、帰ってきた気がした。その後は気の向くままにルンゼを下り、11時に猿倉へ到着。ビールを飲むと元気が出てきて、もう夏合宿の話。山ヤはバカで単純だなとつくづく感じた。

感想
雪が少ないのは覚悟していたが、予想以上の少なさで難儀した。おまけに雨対策は全然考えてなかったので、大変不快な思いをした。特につば付帽子。これ一つあれば、眼鏡なしでは歩けない私にとって、格段に快適だったろう。吹雪の中なら年数回歩いているが、雨は3年ぶりくらいなので、すっかり忘れていた。またもや不帰を越えられなかったのは悔しいが、山については「3度目の正直」がこれまで当てはまっているので、次回に期待しよう。

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