谷川岳(西黒尾根)

2000年12月24(日) 雪
パーティ:小榑、岡田、沢野、松葉口
コースタイム:指導センター(5時間)肩ノ小屋(1時間半)天神平スキー場

指導センター〜鉄塔まで
登山口にて我々の前に3人パーティがいたが、「お先にどうぞ」とやさしく声をかけられ、「はいどうも」と快く返事をして出発。小雪が舞うなか、トレースをたよりに30分ほどで鉄塔に到着。1本取る。

鉄塔〜ラクダのコル
樹林帯の直登。何箇所か、まわりくどいトレースがあるため、自分でトレースをつけた。雪質はまあまあ締まっていてヒザ下くらいなのであまり気にもせず、ゆっくり登る。途中2本取るものの、後続3人Pは我々を抜こうとはしなかった。コル手前のクサリ場は氷・雪がいくらか付いているくらいで全く問題なく通過する。稜線に出ると雪がガゼン多くなってきて、ヒザくらいになってきた。また風雪も強くなってくるがまだトレースがありそれほど苦にはならない。

ラクダのコル〜肩ノ小屋
コルに着くと、2人Pと単独者が休んでいた。2人Pの方は本庄山の会の人だった。「ここまでやってあげたんだから、これからよろしくね!」ということになり、我々がラッセルすることになる。地形はほぼ把握しているものの、視界は10mほどで雪の切れ目がよくわからないなか、4人交代しながら進軍する。目標物が乏しいなか稜線右上かすかに見える岩峰目指しひたすら登る。稜線から遠ざかっているのは承知していたが、雪崩そうな様子もないので、マチガ側のルンゼを行く。そして岩峰手前で稜線目指し一気に左上する。ここは本庄2Pにやってもらった。稜線上はザンゲ岩を越えたところだったが、そこは吹きっさらしで、ものすごく顔が痛かった。一息いれていると新たに後続2Pがやってきて「トレースがあって助かりました。ここからは我々がやります」とのこと。(この人も知り合いだった)ラッキーと思ったが、ここからは雪がガチガチだった。もうすぐ肩の広場のはずなのに、吹雪で何も見えない。耐風姿勢をとりながら記憶を頼りに前進すると、広場手前の標識を発見する。標識通りに進んでみたが小屋が見えない。ホワイトアウトと疲労で自分が登っているのか下っているのかもよくわからないなか、直進すると、かすかに赤い屋根が見え、「見えたゾー」とみんなに声をかけ、一目散に小屋へ駆け込む。

肩ノ小屋〜指導センター
小屋の入口ドアは下部の氷が引っ掛って50cmしか開かなかったので、入りづらかった。でも中は天国だった。5パーティくらい先客がいたが、ほとんど天神尾根組だったが、1パーティだけ登攀具をつけ、それなりの雰囲気があったので、どこかやってきたらしかった。話を聞きたかったが、すぐ出発してしまった。食事中トマの耳と下降路はどうするという話になったが、「この吹雪じゃトマはいいや。西黒もな〜」ということで、あっさり天神下降が決まる。1時間ほど休み、下山開始。いくらか風雪は弱くなっているが、視界は利かない。でも地形は把握しているので、迷わず行く。ツボ足でヒザくらいまで埋まるがガンガン下りたら、30分で熊穴沢小屋に到着。1本とって再びガンガン下り、30分でロープウェー乗り場に到着。

いいラッセル訓練になったが、下りも西黒を下らなかったのが心残りでもあり、人間はこんなもんだと納得したりで、複雑な心境です。

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