谷川岳 一ノ倉沢 衝立岩 中央稜

2000年10月22日(日)
パーティ=小榑、岡田
コースタイム
上里(20:00〜21:40)一ノ倉沢出合・泊(5:40〜7:40)衝立岩基部・取付(8:00〜11:00)衝立の頭(11:30〜13:00)ピナクル(13:30〜15:30)一ノ倉沢出合

上里を20時に出発し、22時前に一ノ倉沢出合に到着。車の数が多い。登攀者も多いはずだがそれにも増してカメラマンが多いようだ。すぐテントを張り一杯始めるが、かつてないほど周りが騒がしい。でも空は満点の星。翌日の晴天を物語っている。結構寒く、下半身をシュラフに突っ込んで酒を飲む。23時過ぎに消灯。周りがうるさくてよく眠れない。それでもいつの間にか寝入る。外がうるさいので目を覚ます。4時頃と思いきや、まだ1時。なんでそんな時間にうるさいんだ?やはりカメラマンのせいであった。以後4時まで寝たり起きたりで過ごし、かなりの寝不足である。4時仕方なく起床。外へ出るとバカなカメラマン達が三脚をおいてたむろしている。登山者のテントがかなりあったがそれは彼らにとってかなり邪魔らしい。こちらからすると三脚は邪魔だ。そんな中朝食をとり、5時すぎにテントをやっとかたづけ、登る準備をする。いくらか明るくなってきた5時40分出発。
雪渓のない一ノ倉沢を初めて登る。最初の滝の手前で右岸にあがり、そのまま尾根道を行く。踏み跡は明らかだ。FIXのあるヒョングリの滝への下降点に到着。順番待ちをし、そのFIXで沢まで降りる。小休止。けっこう寒い。テールリッジ取付への30mはツルツルのスラブでとても怖い。なんとか乗越しテールリッジ取付へ到着。どうやら末端部は10mくらい雪に埋もれていることがわかる。
7時40分取付へ到着。結構疲れる。登攀準備中に先週行くはずだったダイレクトカンテを見上げ、その迫力に圧倒される。先週雨で良かったと思った。
8時岡田トップで取り付く。
1P。斜度の低い逆層フェース25m。1箇所だけ斜度のきつい所で戸惑うが、順調に終了。
2P、小榑。烏帽子側へトラバース後、陰気なルンゼを20m登り、再び衝立側に出て終了。順番待ち。
3P、岡田。第2フェースの始まり。カンテを直登したが、先行Pがいて進めず15mでピッチを切る。待ち。
4P、小榑。第2フェースの核心、40m。斜度のあるフェースを直上し、ルンゼ側を登る。見晴らしがいいため結構緊張する。最後のA0では残置シュリンゲに力をいれずぎ左手ひじ関節を痛くする。場所が場所だけに焦り、力まかせにカンテ側から乗っ越す。落ち着いてホールドを探せばよかったと反省。
5P、岡田。2級程度。前がつっかえ20mで切る。
6P、小榑。3級。45m。
7P、岡田。3級。45m。ルンゼに行かず、カンテを登るが40mくらいで合流。
8P、小榑。2級。45m。
9P、岡田。3級。20m。カンテを5m登り、右のルンゼ側を5mクライムダウン、10mトラバースして衝立の頭へ到着。11時。この頃雨がポツポツ。
飯を食べ、11時半、下降開始。下降点は皆明らかだが、何箇所か藪を掻き分けながらの下降になる。6回懸垂下降し、13時ピナクルへ到着。ガスで何も見えず。
13時半衝立前沢へ降りようとしたとき、小榑氏がスッテンコロリン。右目横から血を流す。(帰宅後10針縫ったそうだ。)その後は傷の具合をみながらゆっくり下る。とにかく滑りやすい。どの岩・石にもコケがついていて最悪だった。その後水量が増え、懸垂を2回やり、河原歩きとなり、15時半出合に到着。

今回一ノ倉沢は大盛況だった。3スラ、南稜、南稜エキスパート、変形チムニー、中央カンテ、衝立雲稜第1に取り付いていた。変チーと中央カンテのパーティは当然ながらいっぱい落石を落としていた。そんな折、南稜テラスへ向かおうと烏帽子スラブをトラバースしているパーティがあり、落石をやられ、文句を言っていたが、皆に冷笑を買っていた。「9時すぎにそんなところにいるお前たちの方が悪い」ということです。一ノ倉にはいる人間には当然の知識ということです。(ルート本にも書いてあるよ)