谷川岳 幽ノ沢 V字状岩壁 右ルート
2000年7月16日(日) 晴
パーティ:岡田・小榑/永野・福島ま・沢野
一ノ倉沢出合(6:00〜6:25)幽ノ沢出合(6:30〜8:00)本谷出合(8:10〜10:00)登攀開始点(10:10〜13:10)登攀終了点(13:30〜13:50)一般道出合(14:05〜15:40)芝倉沢出合(15:50〜16:50)一ノ倉沢出合
前夜、一ノ倉沢出合でテント泊だったため、5時起床、6時出発。
幽ノ沢出合に到着。第一の滝に対峙するも水量が多いため、右上し尾根に向かい藪漕ぎへ突入する。最初は苔だらけの細い沢道。滑りやすいので慎重に登るが、その沢も100mほどで終わり、本格的な藪漕ぎとなる。トレースは無いに等しい。20分ほど登ったあたりで、朝食べたラーメンが口から飛び出しそうになる。私は一人後れをとり、休憩してもらう。さらに尾根のいくらか下を20分ほど左上すると下降点らしき場所へ到着する。福島ま氏が先頭で懸垂下降していく。皆下降し終わるとそこは沢の頭であった。どうやら本来のルートより上に上がってしまったらしい。いくらかその沢を下り幽ノ沢本谷へ出る。そこは雪渓が崩れかけているため、谷の端を雪渓に沿って登る。雪渓の切れたところで2mほどの沢を渡る。足を滑らせれば雪渓の下に流されてしまうため慎重に一人づつ渡る。3人目が渡りかけたところで上からものすごい地響きがする。反射的に上を見るが、すでに沢を渡り10mほど上にいる2人しか上部は見えない。この時期定番の雪渓が崩れる音である。ところが地響きが一向に鳴り止まない。もしや?と思い沢を渡っている永野に急げと怒鳴る。すると上の2人も早く上がれ!と怒鳴り始めた。これはブロック雪崩だと思い皆身構える。すると5秒ほどで地響きは終わった。下にいた私には50cm角の雪の塊しか見えなかったが、上の2人には一部始終見えていて、事情を聞くと小規模なブロック雪崩だそうで、自分達に向かってきていたので、ホントにあせったとのこと。またいつ来るかわからないので早々とその場を離れ、さっき崩れた2mはある雪の塊群の側を通り過ぎ、雪のない上部の岩稜帯で休憩する。あと10分早く行動していたら、直撃を受けたかもしないと思うとゾッとした。ここからは氷河に削られた滑らかな60度くらいの岩稜帯を30分ほど登り、10時登攀開始点に着く。
1P。簡単なトラバースだが、初見ルートのトップのため、ぎこちない。
2P。再びトラバース+70度くらいのフェース。今度は快適に登る。
3P。80度のフェース、40m。ホールドが豊富で楽チン。
4P。80度のフェース、40m。3Pと同じ。
5P。80度のスラブ+垂直に近い核心の逆層フェース。ここで岡田ミス。米俵くらいの岩の突起の右下にあった残置にランニングを取ったにもかかわらず、左にまいて乗っ越したため、ザイルの流れが極端に悪くなってしまった。厳しいところだったので、クライムダウンする気にはなれず、仕方ないので思いっきり引っ張り上げることにする。ビレイも取らずに引っ張ったため、心臓バクバク、足はプルプルだった。なんとか引っ掛りを解除したときには、手も足もパンパンだった。1本ザイルをダメにしたので反省しきりであった。
6P。チムニー+垂壁。なぜか楽々クリア。
13時過ぎ、登攀終了点に到着。絶壁の頂点みたいな所だ。
昼食後、さらに20分藪漕ぎをし、尾根上の一般登山道に出る。
小休止後、1時間急な道を下り、芝倉沢の雪渓に出る。雪渓の崩壊が進み、所々ポッカリ穴が空いているため、乗り移る場所を慎重に探す。ようやく見つけた場所は、大きな穴の下を流れる渓流を渡る場所だった。いざ岩を伝い雪渓の中に入ると夏だというのに、真冬並みの寒さで、一瞬にして鳥肌が立つ。
そして20分ほど雪渓を下り、芝倉沢の出合に到着。沢の冷水を頭からかぶり、また飲み、今日一日を振り返る。その後1時間ほど林道を歩き、一ノ倉沢出合へ到着。